ホットヨガの歴史

ホットヨガ

ホットヨガは比較的新しいヨガスタイルですが、そのルーツは古代インドにまでさかのぼる伝統的なヨガにあります。何千年も前からインドで修行や健康法として行われてきたヨガは、20世紀に入り欧米や日本にも広まり、さまざまな流派が生まれました。ホットヨガはその中でも、現代のライフスタイルや美容・健康志向に合わせて進化したスタイルのひとつです。

ホットヨガの起源としてよく知られているのが、「ビクラムヨガ」です。これは1970年代、インド出身のビクラム・チョードリー氏によってアメリカで確立されました。彼は、インドの暑い気候の中で行う伝統的なヨガの効果を再現するために、室温約40度、湿度40%以上という環境で26のポーズと呼吸法を行うスタイルを構築しました。これが「ビクラムヨガ」として世界中に広まり、「ホットヨガ」の原型となったのです。

その後、ビクラムヨガから派生したさまざまなスタイルのホットヨガが登場し、固定されたポーズにとらわれない自由なレッスン形式や、リラックス重視のクラスなど、より幅広いニーズに応える形で発展していきました。日本でも2000年代以降、健康や美容意識の高まりとともに、女性を中心に爆発的な人気を博しました。

現在では、ホットヨガは単なる運動にとどまらず、ストレス解消や自己ケア、ライフスタイルの一部として定着しつつあります。その歴史は浅いながらも、現代人のニーズに適応しながら進化し続けている点が、ホットヨガの大きな魅力と言えるでしょう。