浮気調査で探偵に依頼する際に注意すること

探偵

浮気調査を探偵に依頼することは、法的に有効な証拠を得るための最も確実な方法ですが、後悔しない結果を得るためには、依頼前にいくつかの重要な点に注意を払う必要があります。

1. 探偵業法の遵守と届出の確認

まず、依頼しようとする探偵事務所が、探偵業法を遵守しているかを確認することが最も重要です。探偵業を営むには、管轄の公安委員会へ届出を行い、「探偵業届出証明書」を営業所に掲示する義務があります。この届出がない業者は違法な営業を行っている可能性が高く、調査方法や証拠の信頼性に問題があるため、絶対に避けるべきです。

2. 料金体系と追加費用の徹底確認

浮気調査のトラブルで最も多いのが、料金に関するものです。契約前に、提示された見積もりが総額であるかを確認し、調査にかかる費用を明確に把握しておく必要があります。

・追加料金の項目: 調査員の人件費、車両代、報告書作成費、機材費、深夜・休日手当など、基本料金以外にどのような追加費用が発生する可能性があるのかを一つひとつ確認しましょう。

・「成功報酬」の定義: 成功報酬制を利用する場合、「成功」の定義が「不貞行為の証拠を獲得すること」ではなく、「調査を開始すること」や「対象者の行動を確認すること」といった、依頼者の意図と異なる曖昧な定義になっていないか、書面で確認することが不可欠です。

3. 契約前の重要事項の説明と書面の確認

探偵業法では、契約前に依頼者に対し、料金、調査方法、期間、探偵の氏名や所在地などについて、書面を交付して詳細に説明する義務があります。

・内容の確認: 説明を聞き流すのではなく、提示された契約書や重要事項説明書の内容を隅々まで読み、少しでも疑問点があれば、納得いくまで質問しましょう。曖* 秘密保持の確認: 調査内容や個人の情報が外部に漏れないよう、探偵事務所が守秘義務を徹底しているか、その体制についても確認が必要です。

4. 証拠能力と調査方法の確認

証拠を何に使うかによって、必要な証拠の質は変わってきます。慰謝料請求や離婚裁判で有効な証拠を得たい場合は、裁判に強い報告書を作成できるかを確認しましょう。

・報告書の質: 調査報告書が、不貞行為の事実を客観的に証明できる写真や映像、詳細な行動記録を含んでいるか、裁判資料として通用する形式で作成されるかを確認します。

・違法な調査手段の有無: 盗聴、盗撮、住居侵入、GPSの無断設置といった違法行為で証拠を集めていないか、探偵事務所のコンプライアンス体制を確認することも重要です。違法な手段で集めた証拠は法廷で採用されないだけでなく、あなたが法的な責任を問われるリスクも生じます。

これらの点に注意し、信頼できる探偵事務所を選び、綿密な契約を結ぶことが、後悔のない浮気調査に繋がります。