調査費用の安さだけで探偵業者を選ぶのは危険?

探偵

浮気調査を探偵に依頼する際、費用は最も気になる要素の一つであり、「少しでも安い業者を選びたい」と考えるのは当然です。しかし、調査費用の安さだけで業者を選ぶのは非常に危険であり、結果的に大きな損失やトラブルを招く可能性が高いです。

1. 証拠能力が低く、費用が無駄になるリスク

探偵に依頼する最大の目的は、慰謝料請求や離婚調停で通用する法的に有効な証拠を押さえることです。極端に料金が安い業者は、人件費や機材費を大幅に削減している可能性があります。

・機材の質: 低品質なカメラやレンズを使用している場合、夜間や遠距離での撮影が不十分になり、肝心な場面がブレていたり、暗くて人物が特定できなかったりします。これでは、裁判で証拠として認められない可能性が高く、調査費用が無駄になってしまいます。

・調査員の質: 経験の浅い調査員や最低限の人数で調査を行っている場合、尾行が対象者に発覚しやすく、その後の警戒レベルを上げてしまう原因になります。一度警戒されると、次の調査は格段に難しくなり、追加で費用がかさむことになりかねません。

2. 違法な調査手段による法的リスク

極端な低価格を実現している業者の中には、探偵業法やその他の法律を無視した違法な調査を行う悪質な業者が含まれているリスクがあります。

・違法行為: 盗聴器の設置、GPSの無断設置、住居侵入、強引な聞き込みなど、違法な手段で得られた証拠は、たとえ事実を証明していても法廷で証拠として採用されません。

・依頼者への責任: 探偵業者が違法行為を行った場合、依頼者がその行為を認識・黙認していたとみなされれば、あなた自身も法的な責任を問われたり、慰謝料を請求されたりするリスクを負うことになります。

3. 追加料金や水増し請求のリスク

契約時の一見安い料金に惹かれて契約したものの、調査後に不透明な追加料金を次々と請求され、結果的に大手業者よりも高額になるケースが後を絶ちません。

・不透明な請求: 「報告書作成費」「機材レンタル代」「深夜手当」など、事前に説明のなかった費用を請求される場合があります。

・時間・日数・人員の水増し: 調査時間が実際よりも長く報告されたり、必要のない人数の調査員を投入したと偽って請求されたりする悪質なケースも存在します。

結論

浮気調査は、あなたの人生を左右する重要なプロセスです。単に安さだけを追求するのではなく、適正価格で調査の質と証拠能力、そして法律の遵守を保証してくれる信頼性の高い業者を選ぶことが、最も確実で費用対効果の高い方法です。安物買いの銭失いにならないよう、複数の業者から見積もりを取り、料金体系、実績、そして担当者の対応を総合的に比較検討してください。